雪也と相馬そして涼介~3

     涼介の、衝撃告白第2弾を受けた雪也。

 「……………………………………………………はい? え、つまり…⁉ 相馬

    さんは、ホ○⁉」

 「正解~、だから雪也君、君もしっかり自衛して!」

 「でも、俺が此処に来たのは、住込みのバイトの為で、相馬さんにも恋愛感

    情的なものは一切ないと思いますけど、それに未成年ですし……」

    警告する涼介に、自分は対象外なのでは?、と意見してみた。

    それに対し涼介は、甘い!の一言で一蹴した。

 「いいかい⁉ 雪也君。人の気持ちなんて変わるものだ。今は目的の為と割り

    切っていられるけど、ずっと一緒に生活していると、それだけではすまな

    い事もある。あと、歳は関係ない!この男は、少年だろうと成人男性だろ

    うと目的の為なら手段を選ばない奴だからな!今迄、何人のヤロー達が喰

    い散らかされたと思う⁉」

 「えっ? えっと… 五…いや七、八人くらい?」

    雪也としては、割と多めの人数を言ったつもりだった。が、涼介の答えは

 「ふっ…、雪也君。その程度だったら俺も君に忠告したりしないよ。俺が把

    握しているだけでも、二十人以上は確実にいる。把握しきれてないのをプ

    ラスすると、正直俺にも分からない」

 「えー」

 「涼介、表現に気をつけて。雪ちゃんドン引いてるから」

 「黙れ!引かれる様な事してるお前が悪い」

    そう言いながら雪也を見ると、確かに顔色が悪い。

 「…あー、っとゴメン雪也君。怖がらせるつもりは無かったんだ。ただ、そ

    う言う事だから、鍵付きの部屋は必要って言いたかったんだ。分かっても

    らえたかな⁉」

 「あ、はい」

    そう答えてから、藤堂家から出る時蒼子に『後悔するわよ』と言われたこ

    とを思い出し、この事だったのか!と激しく後悔する雪也だった。